油脂加工メーカーの食品プラント
⾷品プラントのケーススタディ
お客様の課題
新工場の建設にあたり、食用加工油脂の生産ラインをオートメーション化したい
業種:食品製造業 / 社員数:500名 / 社歴:100年以上
取り組みと成果
集中管理システムで制御するオートメーション化により、省人化を実現
強みは柔軟性の高いコンサルティング力と構築力
食用油脂・工業用油脂を製造する大手企業様から、新工場建設にあたり、充填を除く食用加工油脂生産ラインの企画設計から構築施工の依頼を承りました。当社に重要なラインを任せていただけたのは、お客様の要望を汲み取って提案できる柔軟性の高いコンサルティング力、そして、それを形にできる構築力だと思っています。もちろん、当社以外にも生産ラインを構築するエンジニアリング会社は多数ありますが、柔軟性の高い当社の強みを評価していただき、この案件を当社にご依頼いただいたと考えています。
提案の一例としては、お客様が従来採用していた生産ラインのフローに対し、当社からより良い具体案を提示し設計を進めていきました。従来はほぼ手動に頼っていた生産工程を自動弁(バルブ)に移行するシステムを、お客様と協議を重ね構築しました。苦労した点も多数あります。
例えば、これまでの熟練作業員が行っていた作業工程以外にも同時進行できるよう配管ラインを構築し、複数の工程が稼働できるようにしたことです。使用する配管ラインが被らないよう自動弁と配管を構築し、作業の同時進行ができるようにしました。これにより、作業時間の短縮と制御プログラムによる自動運転で、ヒューマンエラーの削減にもつながったと考えます。
オートメーション化によって省人化を実現
このプロジェクトは、設計に1年、構築に1年、計2年かかりましたが、お客様にご満足いただける生産ラインが完成したと思っています。特にオートメーション化は高い評価をいただいております。以前はそれぞれの工程ごとに従業員がいて、進行状況を見ながらボタンを押して作業するフローでしたが、オートメーション化した新工場では、集中管理システムでモニターを見ながら、それぞれの工程操作が可能になったことにより大幅な省人化を図ることができたとお聞きしています。
なお、竣工時の時の生産ラインは3つでしたが、後から1ラインを追加し、合計4つの生産ラインを構築しました。その2年後には、同じお客様の油脂工場の改修工事も実施させていただきました。当社の実績を評価していただけたからこそ、次のご注文をいただけたのだと思います。
当社にとって食品プラント事業は、これから積極的に展開していきたいと考えている事業のひとつです。豊富な経験とノウハウの蓄積、保守・メンテナンスまで含めた一貫した体制で、さまざまな食品業界の工場にアピ―ルをしていきたいと考えています。