省エネルギー技術

限りあるエネルギーを無駄なく有効に使用することを目的とし、当社ではお客様の仕様・環境に合わせた設備提案を行い、お客様と共に省エネルギー設備の構築に取り組んでいます。なかでも、当社独自の二次空気管式バーナーシステムは、省エネルギーの面でも高く評価されており、製パン・製菓のオーブンに数多く採用されています。

二次空気管式バーナーシステム(当社独自技術)

ガスの特性として、適正な量の空気と混合しないと燃えないという性質があります。製パン用オーブンに使用される一般的なバーナーでは、安定して燃焼させるために必要な空気の90%をあらかじめ混合(一次空気)し、残り10%の空気はバーナー周囲の空気(二次空気)を消費して、完全燃焼するシステムとなっています。
しかし、ガス燃焼によってオーブン内の酸素が消費されると、次第に二酸化炭素と水蒸気でオーブン内が満たされ、酸欠状態となってしまいます。
二次空気管有り/無しは、炎に直接エアー供給を行っているか行っていないかの違いです。オーブン内が酸欠状態の場合、エアー供給無しでは炎が長くなり火力は弱くなります。エアー供給を行うことで、炎が短くなり、完全燃焼となり火力がアップします。

二次空気管式バーナー燃焼の動画

スリーセクションバーナー

リボン式パイプバーナーの手前(ニア)、真ん中(センター)、先端(ファー)で炎の強弱をつけることができるように、セレクターにて切り替えができる仕組みになっています。

手前(ニア)
真ん中(センター)
先端(ファー)

バーナーについているセレクター(3セクションタイプ)にて、火力の選択ができます。これは、コンベヤーの両端と真ん中でパンの焼き加減が変わることがあるため、火力を変える場合に使用します。
① 手前(ニア)部分を強く
② 真ん中(センター)部分を強く
③ 先端(ファー)部を強く

フリークーリング

夏期に冷凍機に使⽤している冷却塔を使⽤して、冬期に冷⽔を製造するシステムです。冷凍機の代わりに冬の⾃然冷気で冷⽔を製造しますので、必要な冷⽔の取り出し温度が高い場合は、年間の当システムの利用期間が長くなり、省エネルギーに繋がります。

夏期の冷却水・冷水流れ図
冬期のフリークーリングの冷水流れ

⽔処理

⽔は地球上を循環しています。これから⼈類の最重要課題となる⽔資源に⽬を向け、安全・安⼼・安価な⽔処理⽅法をご提案致します。当社では、地球環境保全を最重要視する観点から、薬品を使わない物理的⽔処理⽅式をお勧めしています。冷却⽔・冷⽔設備などの循環⽔において、⽔質や周辺環境に起因する障害を最小限に抑え、設備全体の性能を継続的に維持するシステムをご提案しております。熱交換器の維持管理は製品の品質の安定化とコスト削減の重要なポイントです。

密閉化

配管経路を密閉化することによりポンプ揚程が軽減され電⼒コストが下がります。お客様が⼤規模開放式設備をご計画の場合、⽔搬送エネルギーは配管経路を密閉化することで大きく電⼒を軽減することができます。新規設備計画以外にも既存設備の⾒直しをご提案致します。当社の実例では、改造費の償却年数は1年未満で⾏なうことができました。

気化熱利用

作業温度環境が劣悪な場合、作業者は⾝体的ストレスと向き合い作業を⾏うことになります。当社ではより良い作業温度環境作りをご提案致します。気化熱を利⽤する設備で設置条件により⽐較的低コストで顕熱負荷を下げることができます。

省エネルギー・省コストの実現

地球環境対策及び厳しい経営環境を共に改善する事を念頭に、当社の長年の経験と実績を生かし、現状調査からデーター分析、企画、設計、施工及び検証まで一貫して行い、様々な製品や製造工程において省エネルギーと省コストを実現しています。

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