製パン・製菓設備（ガスオーブン）

ますます多くの製品バラエティが求められるなか、当社のリールオーブンは、多品種の商品を少量ずつ同時焼成することが可能です。もちろん、単⼀商品の⼤量⽣産にも対応しています。さまざまに変化する使⽤条件のもとでも、⾼品質の製品を効率良く、安定して量産化できる強⼒な味⽅です。

バーナーの⼆次空気をバーナーごとに個別に供給し、常に完全燃焼を保証するシステムです。従来のオーブンでは、燃焼排気が主で製品管理のための排気が従であったのに対し、このシステムでは製品管理の排気を主とすることで燃焼排気を最⼩限に抑えました。省エネルギー、環境対応性の向上、炉内湿度保持など、優れた特徴を持つバーナーシステムです。また、各バーナーに設けられた⽕炎検出機構により、各バーナーの燃焼状況をきめ細かく把握します。操作パネルですべてのバーナーの燃焼状況が確認でき、安全性も兼ね備えています。

⼀般的なトンネルオーブン燃焼システムは、出⼊⼝部またはその他の開⼝部からバーナー燃焼に必要な⼆次空気を取り⼊れています。⼆次空気管式バーナーは、バーナーごとに⼆次空気を供給するため、出⼊⼝部からの給気を抑えることができます。つまり、外気を必要としない分、排気を抑えることができ、排気による熱損失が減ることで燃費が改善されます。

グラフは、焼成室内温度を⼊⼝から出⼝まで測定した記録です。⼆次空気管式バーナーのオーブンは、従来のオーブンに⽐べて、焼成室内が設定温度に到達する時間が早く、焼成効率のアップが図れます（当社⽐）。

⼆次空気管により、必要燃焼空気量のみを供給することでオーブン炉内で完全燃焼させるため、不完全燃焼をなくし、CO、NOx等の発生を抑えることで安全性を高めます。さらに、排気も抑えられることにより燃焼量が少なくて済むため、ガス消費量を最大15%削減し、結果としてCO₂の削減にもつながります。
これからの企業活動に求められる地球環境負荷の低減にも貢献します。

従来のオーブンは排気量が多いため、出⼊⼝部から冷たい外気が流れ込み、炉内で温度差のある空気の流れが常に起きています。しかし、⼆次空気管により排気を抑えることが可能なため、負圧だった炉内が正圧になり、ゾーン毎に独⽴した温度制御が可能になります。

排気抑制効果により、製品やガス燃焼により発⽣した⽔分を炉内に保持できるため、湿度をパラメーターとした制御が可能になります。